9月2日、日本武道館にて行われた平成30年度と学生柔道体重別選手権大会。この大会に本学の選手も出場した。多彩な技で観客を魅了し大きく迫力のある動きで目を惹きつけて離さない柔道の舞台で彼らの活躍を綴りたいと思う。
本学から60s級に進んだのは平方大喜(政治1)。1回戦では時間を余して大外刈で勝負を決めた。「今回はリラックスして試合ができた」と平方が語るように緊張がなく綺麗な技の決まり様だった。
ただ、2回戦で延長すると疲れからか思うように動くことが出来ず指導が入り反則負けを喫してしまう。平方はこのことを踏まえて「スタミナをつけて技の入りを速くして組手を速くすることを意識して練習していく」と次に向けて決意をあらわにした。
二人の選手が66s級に本学から出場した。川本昴享(経営1)と竹村彰太(政治3)の2名である。一人目の川本は1回戦を相手の指導で反則勝ち、2回戦は開始から1分もたたないうちに得意技の背負い投げを決めて勝利を収めた。続く3回戦では「相手に動きを研究されてしまった」と川本が言うように試合時間終了間際に一本背負を決められてしまいギリギリのところで敗れてしまった。「次は勝って全国に出ようと思っている」と次回大会に向けて意気込みを語った。
もう一人の竹村の方は惜しくも1回戦で背負い投げで勝ちを取られてしまい先には進めなかった。
渡部心之助(スポ科2)湊大也(歴文1)は73s級の試合に出た。朝早くの試合に登板した渡部は1回戦、相手の防御の隙を見つけられず指導ランプが3つ点灯してしまい反則負けとなってしまった。
試合前の意気込みを「勝ってやろうとしか思わなかった」と強く語った湊は1回戦で高校時代の同門とぶつかるものの時間を目一杯使い、相手の指導ランプに色を付けて反則勝ち。続く2回戦を最初自分のペースに持ち込むも相手に主導権を奪われ投げられてしまった。湊は「もっと勝ち上がって、全日本を目指して頑張りたい」と思いを告げた。
81s級に出場した本学の選手は三人。戸羽優弥(中国2)関口大雅(中国語2)宮澤大(中国4)が出場し奮闘してきた。
初っ端から試合の戸羽は1回戦粘り強く相手との距離を掴みにいったが間に合わず反則負けとなった。会場が暖まってきたころに試合に臨んだ関口は相手に動きを読まれてしまい大外刈をかけられて負けてしまった。
1回戦を背負い投げで華麗に突破した宮澤は2回戦、苦戦を強いられ反則負けとなってしまった。
本学選手三人が出場した90s級。阿部友哉(政治2)は1回戦、時間を使える限り使って相手の動きを探ったが、試合時間終了直前に跳腰で投げられてしまい黒星となった。岩本修武(社会1)も延長に入る手前で小外掛をかけられ1回戦で敗退となってしまった。
寺岡優太(中国3)は延長までもつれ込んだ1回戦を背負い投げで勝利、2回戦は寺岡のいつも負けるパターンである場外際の指導によって反則負けになってしまった。試合後のインタビューでは「1回戦の相手が全国でも名の知れた相手だが一本勝ちを初めて決めることができたのでとても嬉しかった」といい表情で語った。また、寺岡はペルー代表でもあり5月の南米大会では優勝を飾っている。日本のプレーについて聞いたところ、テクニックのレベルが高いが力では海外選手の方が上だという評価が返ってきた。そんな寺岡の目標は2年後の東京オリンピックで海外チームの代表として出場することだ。2020の会場で会えるかもしれない。
柔道100s級の出場選手は本学から三人、+100s級には一人が出場した。
100s級の方では木戸祐太朗(現経3)が初戦に横四方固で勝ち進むと、続く北潟大地(日文2)も横四方固で1回戦を勝ち上がる。だが、高橋楓(環創2)が大外刈で負けてしまう。高橋の雪辱を果たすべく勝つイメージを持って壇上に上がった木戸だが、相手の選手が全日本で入賞する強さを持つ選手であり、全力を尽くしたが勝てなかった。そのあとに再び登場した北潟は2回戦延長の末、反則負けで悔しい表情を見せた。
木戸は「2回戦の相手に勝てなかったことがとても悔しく、負けた原因も実力がまだまだ足りなかった。これからは柔道について考え直して自分に厳しくしていく。次は1戦1戦しっかりと勝ち抜いて優勝を目指す!!」と力強く語った。
+100s級では伊藤拓己(社経1)が出場したものの、1回戦で延長3分手前に一本背負いで投げられ勝つことはできなかった。
女子の63s級には小林明日美(中国語1)が出場した。1回戦、相手をうかがううちに相手のペースに乗せられて払腰で投げられてしまい敗れてしまった。
松井里瑳(スポ科4)は女子70s級に出場。1回戦を勝って上に進みたいところだが、相手に展開を許してしまい合技で一本を取られて負けてしまった。
大東柔道の次の活躍が楽しみだ!
【大島拓也 西澤蒼馬 丸山カノン】