| 一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 八 | 九 | 計 |
大東文化大学 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
獨協大学 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
大東大 (勝)江村ー濱田
獨協大 雪野、織田ー藤田
一勝一敗で迎えた第三戦。この試合に勝った方が優勝、という特別な雰囲気の中で試合は行われた。
本学の先発投手は江村。先週日曜日の第二戦に続いての先発。対する獨協大学は第一戦で先発し、本学を完封で抑えた雪野投手の両先発となった。
まず最初にチャンスを迎えたのは獨協大学。1回裏にヒットとフォアボールで一死満塁のピンチを招く。しかし、後続の打者を打ち取り初回を無失点で切り抜ける。その後は両投手の好投が続き5回まではゼロ行進が続いた。そしてグラウンド整備を経て後半戦の6回、遂に試合が動き出す。竹内が出塁し盗塁でチャンスを広げると、代打増田、5番佐伯が連続ヒットを放ち、一点を先制。遂に均衡を破る。それ以降も本学先発の江村は投げ続ける。7回にも満塁のピンチを招くも、内野フライでこの場を切り抜け山場を越えた。
そして最終回、最後の打者をゲッツーで打ち取り、ボールがファーストミットに収まる。その瞬間、選手たちがベンチから飛び出し、マウンドの江村のもとへ。チーム全員で優勝の瞬間を味わった。
この試合の結果により、本学の16季ぶり28回目の2部リーグ優勝が決定。
まさに優勝決定戦にふさわしいほどの大熱戦を制した。
入れ替え戦は、1部最下位の桜美林大学との対戦となる。
一部昇格まではあと少し。本学は5年前に2部降格となり、現在在籍する選手たちは1部を味わった事は無い。4年生は入れ替え戦を制し、最後のリーグとなる次の秋季リーグを一部で戦うことは出来るのか。
※入れ替え戦日程
6月1日.2日 サーティーフォー相模原球場
13時00分プレイボール VS桜美林大学
監督インタビュー
監物靖浩監督
Q.試合前のチームについて
学生は大事な試合という事を認識している中で、結果を恐れずに今まで通り楽しくやっていた。緊張もしていた思うけど、試合前の練習の時から特別な思いを感じた。そういう思いがあって、それが優勝という結果に繋がったのは良かったと思う。
Q.満塁のピンチも2度ありましたが、江村投手が踏ん張り無失点に抑えましたね。
初回のピンチはまだ序盤だったし、試合の中でこういうピンチは何度か訪れて縺れると思っていたから、試合終盤まで接戦で試合が運べられればこちらにチャンスがあると思っていた。何が起こるか分からないのがこういう痺れた試合。様々な覚悟はしていたがあのピンチを切り抜けてくれて、本人もホッとしていたと思う。
Q.相手の雪野投手は1戦にも戦い、そこでは抑えられてしまったものの、この試合でリベンジを成し遂げましたね。
1戦目対戦したが、学生の中でそんなに嫌なイメージがあった訳ではないらしく、1週間対策して、今日も打ち崩す所までは出来なかったけど、それでも何とか点を取ることが出来た。
Q.入れ替え戦に向けて
まだここで終わりではない。あと2試合あるので、そこで勝って、今季を締めくくりたい。チームも順調に前に進んでいるので、このまましっかり行けばいいんじゃないかと思う。優勝が決まるまではこの試合の事でいっぱいだったので、今夜から対策を考えていく。
選手、部員インタビュー
石原与一選手
Q.今日の試合を迎えるにあたってのチームでの意気込み
僕らはもうここ数年上位に来ていなくて、絶対にチャレンジャーなので、どんな結果になっても自分たちらしくやろうとチームで話していた。
Q.相手の先発投手は第1戦でも対戦した雪野投手でしたね。
先週抑えられてしまったのが悔しくて1週間ずっと練習していた。結果的にそこまで打てなかったが、選手たちの心は折れていなかったので、これは勝てると思っていた。
Q.先制点が入った時の気持ち
一点ではまだ安心は出来ないというのはありましたけど、江村も頑張っていたし、ベンチも雰囲気が良かったので、守り切る自信というのは湧いていた。
Q.順位決定戦では大きな応援もありましたが
選手たちの力だけでは勝てなかったと思うので、本当に応援の力がどれだけ大事かというのがこの試合で感じた。また入れ替え戦でもチーム全員で戦っていきたい。
Q.最終回の守備はどのような心境でしたか?
守りたくないくらい緊張しました(笑)でもこういう緊張感を持ってやれるというのも貴重な事だし経験なので、この舞台に立てて良かった。
Q.優勝した今の気持ちは
中々味わうことの出来るものでは無いので、今もこの優勝の喜びを噛み締めている。本当に最高な気持ちです。
Q.入れ替え戦に向けて
本当にずっとピッチャーに助けてもらっているので、入れ替え戦こそは打ってピッチャーを援護して勝ちたいと思います。
江村伊吹選手
Q.勝っても負けても最後のリーグ戦となる試合でしたが試合前の気持ちは
先週も負けたら終わりという試合で勝って、今週を迎えた。でもそこまで特別意識する事はなく投げられたと思う。
Q.相手の投手は第1戦で本学を抑え込んだ雪野投手でしたがエース対決の最終戦はどんな思いだったか
去年の秋季リーグ戦でも投げ合っていて、その時は負けていたので、今回は全体に負けないで最後まで投げ切るという気持ちでいた。
Q.初回にフォアボールで満塁のピンチを招いてしまったことについて
フォアボールは自分のミスで出してしまったが、打たれたわけではないので、自分のピッチングが出来れば抑えられるという自信があった。そ
のあとの打者に対してしっかり投げて抑える事が出来て良かった。
Q.両者無得点のまま5回まで進んだが、その間考えていたこと。
とにかく自分が打たれなければ負ける事はないので、味方の援護があるまで無失点で投げ続けようと思っていた。
Q.では6回に先制点が入った時の気持ちは
ここぞというところで先輩が打ってくれたので、素直に嬉しかったです。
Q.1点リードをもらったあと、7回にもまたピンチを迎えたがその時の思いは
7回のピンチも自分で作ってしまったピンチなので、しっかり自分がストライクゾーンで勝負出来ればピンチにはならなかった。ただ最後は踏ん張って投げ切ることができたのは良かった。
Q.最終回、マウンドに立ったときの気持ちは
気負うことなくいつも通り投げようと思った。先頭は出してしまったが、そのあとみんなの力で守ることが出来た。
Q.優勝が決まった瞬間の気持ち
相手のバントがキャッチャーの目の前に転がってゲッツーで終わったので「終わっちゃった」という感じだったが、すぐみんなが駆け寄って来たので、みんなの力で優勝することが出来たというのを実感した。
Q.入れ替え戦に向けて
いつも通りのピッチングが出来て実力を出し切れば勝てない相手ではないので、気負うことなくやっていきたい。
佐伯勇哉選手
Q.1勝1敗で迎えた今日の試合でしたが試合前の意気込みは
もう絶対に勝つという気持ちだけを持っていて、ほかのことは考えていなかった。
Q.相手の先発投手は第一戦でも対戦した雪野投手でしたが、相手に対しては
絶対に来るというのは分かっていたので、自分たちもずっと対策をしていて、みんなで「絶対打ってやろう」と話していた。
Q.0−0の展開が5回まで続きましたが、その時はどのように思っていたか。
自分じゃなくても、だれでもいいから伊吹のために1点でもとってやろうと思っていた。結果的に自分が打てたので、よかったです。
Q.得点のシーンについては
やれることは限られていたので、3塁ランナーの竹内を絶対に返してやろうという気持ちでバッターボックスに入った。
Q.タイムリーヒットを打った瞬間は
そうですね。打球はそこまで良くなかったんですけど、飛んだところがすごい良くて、これは絶対抜けると思ったので嬉しかったです。
Q.最終回のベンチの雰囲気は
自分は足がつってしまって交代を余儀なくされたが、ベンチの雰囲気も良くて負けそう何てことは全く感じなかったし、相手の応援もすごかったが伊吹が全く堪えることなく投げていたので心配はなかった。
Q.優勝が決まった瞬間の気持ち
めちゃくちゃ嬉しかったです。ちょうど自分たちが入った時に1部から2部に落ちてしまったので、1部でプレーできなくて悔しい思いがずっとあった。だからこそ最後の年にこういう優勝という結果につながって特別な思い。
Q.入れ替え戦にむけて
入れ替え戦も気負わずに自分らにできることをやって、それでしっかり勝って来季1部でプレーしたいです。ただひとまず1部に上がったらということは考えずに、入れ替え戦に集中して臨みます。
濱田貴徳選手
Q.勝っても負けてもリーグ戦最後の試合で、特別な意味を持つ試合だったと思うが、江村投手をどのようにリードしたか
まあ良いピッチャーなので、ピッチャーのことを信じてサインを出した。今日のゲームが始まるときに石原キャプテンが「楽しんでいこう」と言っていたので、そういう気持ちで試合に入った。
Q.初回の満塁のピンチについては
ストライクが入らなくて苦しい場面だったんですけど、よく踏ん張ってくれたので良かったです。
Q.得点を取った後の7回にもピンチがありましたが
今日の江村投手のピッチングを見ていたら抑えられると思ったので、取った一点を守り切ろうと思った。
Q.最終回の守りの時の気持ち
最初ヒットを打たれて同点のランナーを出されたが一つ一つアウトを取っていこうという事を考えて集中した。
ベストなプレーが出来たと思う。
優勝というのはかなり久しぶりの事なのでとても嬉しいが、一部昇格に向けてまた頑張っていきたい。
藤原魅さん
Q.試合前のチームの雰囲気
自分たち四年生が一部でプレー出来る機会は次のリーグが最後なので、練習からモチベーションを高く持ってやっていてくれてたと思う。
Q.試合が始まり今日も接戦となりましたが
相手の雪野投手からそんなに大量得点が奪えるとは思っていなかったので、逆にこういう接戦の試合になって、予想通りに試合を運べたから自分たちの流れになったと思う。なのでそういう意味では良い試合展開だったのかなぁと思う。
Q.先制点が入った時の気持ち
今まで佐伯にチャンスで打席が回って来なかったので、上手くチャンスが回るように打線を組み替えて、それで先制点が入ったので、本当に嬉しかったです。
Q.最終回の気持ちは
本当は目の前の試合に集中しないといけないんですけど、入れ替え戦に向けてというのも考えていました。
Q.優勝について
ずっと優勝が出来てなくて、自分たちの代は1部を経験したことがないので、素直に嬉しいです。
Q.これからに向けて
1部でプレーするという目標に向かって泥臭くやってくれると思うので、期待したい。自分たちの代で最後1部に上がって、また強い大東になっていってほしい。
鈴掛南さん
Q.今日までを振り返ると
本当に選手が頑張ってくれていて、本当にカッコよかったです。自分は応援したりサポートすることしか出来ないですけど、それが選手に届いたかなと感じました。
Q.今日もずっとチームのサポートに徹しましたが、どのような気持ちでしたか
ずっとドキドキでした。(タイムリーヒットを打った)佐伯君は順位決定戦になって不調だったんですけど、あのここぞという場面で打ってくれて本当にカッコよかったし、増田も代打で出てチャンスを広げるヒットを打って、みんなが輝いていました。江村君も堪えて耐えて0に抑えて、本当に感動しました。
Q.では6回に先制点が入った時の気持ちは
嬉しすぎて、本来マネージャーとして試合の写真を撮る仕事があるんですけど、その写真が良く撮れないくらい興奮してしまいました。(笑)
Q.試合が終わり優勝が決まった時は
もちろん勝ってくれるとは思ってたんですけど、本当に勝ってくれたっていうのが信じられないくらい嬉しくて、みんながヒーローでした!
Q.入れ替え戦で勝利したら、ついに1部に昇格ですね。
自分たちの代から1部を経験したことが無い代なので、1部の景色をみんなで見てみたいです。
【小山智也】