7月12日、午後4時から本学板橋キャンパスにて、北京オリンピック男子レスリンググレコローマン96kg級代表のレスリング部OB加藤賢三選手(2002年度経済卒・現自衛隊体育学校レスリング班)の壮行会が行われた。

加藤選手は、昨年9月18日に行われた世界選手権でグレコローマン96kg級に出場し、5位に入賞。同時に8位までに与えられる北京オリンピック出場枠を獲得した。その後の12月23日に行われた全日本選手権で優勝を果たし、自らの手でオリンピック出場権をもぎ取った。
♦加藤賢三選手インタビュー――オリンピック出場おめでとうございます。まずは、オリンピック出場が決まったときの率直なお気持ちは。 ありがとうございます。オリンピックをようやく、自分のモノにできた。9月の世界選手権5位に入ってから12月に代表に決まったから、2

カ月半の間不安だった。だからこそ「ほっとした」という気持ちです。
――その2カ月半の間、モチベーションを保つのは大変ではなかったですか。 決まるでの2カ月半は、本当に自分で日本一レスリングをやったといえるくらい練習しました。本当に死に物狂いでした。
――試合前に何か、ゲン担ぎとかしますか。 僕は、まったくしないですね。でも今回初めて、試合(北京オリンピック決定がかかる全日本選手権)前に神社に行って必勝祈願しに行きました。今回ばかりは。
高校からレスリングを始めた加藤。レスリングを始めたきっかけは5つ上のお兄さんが、高校でレスリングをやっていたからとのこと。その後、着々と実力を発揮していった。本学入学後、2年生ではインカレで優勝を果たす。大東生が優勝するのは、10年振りの快挙だった。――今まで、レスリングをしていて辛かったこと何ですか。 2年前のアジア大会に出られなくて(男子96kg級と120kg級はメダルの可能性が低いとされ、06年アジア大会は派遣を見送られた)正直、レスリングを何度も、何度も辞めようと思いました。でも、色んな仲間に助けられて、ほんとにここまでやってこられた。オリンピックでは、この階級は20人しか出られないので、本当に厳しい場所です。
――ルールからみても重量級は、日本人には不利と言われていますね。 まわりが言うように軽量級に比べて重量級は、はっきり言って難しいですね。海外の選手は、やっぱり体は大きいし力が強いです。グレコはルールも色々変わってきているけど、みんな同じ土俵で戦っているのでいつまでも、ルール云々と言っていられないですね。
――戦略方法は。 やっぱり力では、どれだけ鍛えても近づけるかもしれないけど、相手を越すことは、難しいです。体力で相手に勝つしかない。まず、相手をバテさせてから勝負をしていきます。
――オリンピックへ向けて現在、どのような調整をしていますか。 最終調整をしています。もちろん追い込んだ練習もしています。今は、少しでも修正できるところがあれば修正しています。
「レスリングを何度も、何度もやめようと思った」重量級では日本人にメダルは難しいと言われている中でも加藤は、諦めなかった。「重量級でもやればできるって事を証明したかった」その言葉通り、世界選手権でアトランタ大会以来、12年振りのオリンピック出場枠を日本にもたらしたのだ。――話は変わりますが、今季硬式野球部が5年振りに1部復帰を果たしました。卒業してから、本学の体育連合会の活躍をどう思われますか。 野球部や、レスリング部、陸上部、ラグビー部など大東の学生が活躍してくれると本当に僕も励みになります。プロでもいらっしゃるみたいですね。
――中日ドラゴンズの川井進投手(2003年政治卒)です。4月16日に巨人戦でプロ入り4年目で初勝利をあげました。「スポダイ215号」でコメントも頂きました。 (スポダイを見ながら)ほんと嬉しいですね。母校の大東文化大学の名前が広く世の中に知れ渡るのは嬉しいし、こういう方がいると自分も心強く感じます。
――加藤さんの本学在学中のレスリング部は、どういった雰囲気でしたか。 大学は、自分で考える。藤沢監督のもと厳しいながらも楽しんで練習していましたね。
――では、現在(自衛隊)はどうですか。 大学は、結果を残せなくても教育の一環でやっている部分があるから、逃げ場所があるけれど、今は結果を残さなくてはいけないところです。練習も質や量、全部が違います。
――その中で、オリンピック出場という大きな結果を残しましたね。 そうですね。だからこそ、やっぱり嬉しいですね。
――それでは最後に、オリンピックへ向けて意気込みをお願いします。 北京でも、重量級でもここまで戦えることを証明したいです。メダル目指して頑張りますので応援よろしくお願いします。
【加藤賢三選手壮行会にて】 本学レスリング部藤沢信雄監督 加藤選手は、生まれながらの才能もありますが、努力が人並み以上です。オリンピックでは、彼の努力する姿勢を見たいです。そんなところも楽しみに北京では応援したいです。
渡部茂学長
まさに快挙であります。本学にとって喜びであり、創立85周年の年に大きな彩りを添えてくれ ました。日ごろの成果を発揮し、輝かしい成果をあげることを期待しています。また、オリンピ ックというのは学生と教職員が感動を共有できる貴重なものです。私は、加藤選手を誇りに思 います。「あなたには多くの人々がそばにいる。あなたは一人ではない」ということをエールの 言葉としたい。
坂本祐之輔東松山市長 オリンピック出場おめでとうございます。加藤選手は、東松山市在住ということで、大東文化大学の学生ばかりでなく東松山市民にとっても大変名誉なことです。ぜひ、世界でもすばらしい活躍を期待したいです。
坂本健板橋区長 大東文化大学と板橋区は、地域のまちづくりで産学官連帯となっています。また、板橋区は、中国北京市石景山区と友好交流関係にあるなど繋がりがあります。加藤選手のオリンピックでの活躍を応援しています。
関根ゆう(2005年度日文卒 現自衛隊体育学校)
賢三先輩、北京オリンピック出場おめでとうございます。賢三先輩の北京代表となったの は、もちろんうれしいです。それと同時にうらやましく思います。北京では自分の力を最大限に発揮されることを期待しています。
私も早く先輩に追いつけるように次の全日本選手権では優勝できるように頑張ります!!
(写真高木悠太・インタビュー矢口加奈子)
posted by スポダイ at 14:27| 埼玉 ☔|
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