2019年12月28日

【陸上競技部女子長距離】富士山女子駅伝事前取材 第2回 鈴木優花×関谷夏希×吉村玲美


 12月30日に行われる富士山女子駅伝。第2回目の特集です。今季2年に1度開催される、「学生のオリンピック」と呼ばれるユニバーシアードでハーフマラソンで鈴木優花(スポ科2)が金メダルを獲得し、1万メートルでは関谷夏希(外英4)が銅メダルを獲得する快挙を成し遂げた。またカタール・ドーハで行われた世界陸上に3000メートル障害に1年生ながら吉村玲美(スポ科1)が出場し、世界での走りを体感した。今回は女子長距離の3本柱と呼ばれる3人に世界でのレースの振り返り、富士山女子駅伝に対する想いを伺った。

『 世界の舞台を経験 』

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▲世界の舞台を経験した三人にお話を伺った。

━━本学女子長距離の3本柱と言われている選手ですが、お互いの印象はどのように感じていますか。
鈴木 玲美はすごく堂々としていて何にも恐れずに向かっていく姿がすごく印象的で、本当に心強い1年生だなとすごく感じています。夏希さんは、本当にいろいろ経験をされている中でしっかりと腰を据えて毎日競技に向かって大会にも集中して挑んでいる姿が、自分もそうなりたいという姿を見せてくださる、本当にキャプテンとして大きな存在だなと感じています。
関谷 鈴はどんな大会でも確実に結果を出してきていつでも冷静で物事を淡々とこなしていく姿があります。自分はやっぱり調子の波があるんですけどそれがなくて確実に結果を出す姿は自分にもすごく刺激にもなりますし、やっぱり強い選手だなと感じています。玲美は、1年生とは思えない強さというのも感じてやっぱり自分の持っている考え方とかすごく芯の強い選手で、世界陸上であったりそういう経験をしてきて自分も憧れる存在でもあるし、いろんなことを見てきている分すごく勉強になるなっていう姿があります。二人に共通して言えることは本当にこの1年間私は調子が悪い時もありました。そんな中でも二人がチームを引っ張ってくれて、練習でも常に先頭に立ってくれて二人がいなかったら練習を乗り越えて来れなかったと思うので本当になくてはならない存在です。なんか恥ずかしいな(笑)
吉村 鈴さんは、自分が入寮して一番最初に同じ部屋になって半年間なんですけどいろんなことを教えていただいて、大会の結果だったりとか本当にどんな大会でも外さないっていうのが鈴さんの印象です。練習からもキレの良さだったりとか後ろを走っていて鈴さんのすごさを身近に感じています。結果が大会につながってて、本当に自分の芯が強いというかそういうのが走りに出ているなと思っています。入学する前に富士山女子駅伝の録画とか見直してやっぱり鈴さんの強さが出ていて、本当にかっこいいなってずっと思っていて、その存在が近くにいて一緒に練習ができるっていうのが本当にすごいことだなって思いました。夏希さんはずっと憧れの存在で、この大東文化に入学してきて最初は憧れの人という感じで入ってきたので、いざ一緒に練習するとなると最初は本当にすごく緊張しました。テレビでずっと見ていた人と練習しているっていうのが自分はすごい刺激になったし、やっぱり大会とかでも「関谷夏希」という名前で、いろんなチームから知られている選手と日頃から練習できるのは本当にすごいなって思いました。憧れの存在から一番近くにいる先輩になったっていうのが自分の中ではすごく大きくて二人とも先輩の存在が大きくてこの二人の先輩がいるからこそ大東文化という強いチームができているので、本当にさっき夏希さんが言っていたんですけど本当になくてはならない存在っていうのは夏希さんと鈴さんだなって自分は思いました。

━━吉村さんは世界陸上を経験しました。
吉村 シーズンでは日本のトップで走ってきたんですけど、やっぱり世界に出てみるとまだまだ自分のハードリングの甘さだったり後半落ちてしまうことが目立ったし、日本だけに目を向けているだけでは狙っていくオリンピックだったり世界大会であったりでは戦えないなっていうことを肌身を持って感じました。

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▲世界陸上の3000m障害に出場し、世界の舞台で貴重な経験を得た 吉村選手

━━鈴木さんは、セブンヒルズ(オランダ)で好記録をマークし、実業団女子長距離記録会で学生歴代2位のタイムをマークしました。
鈴木 セブンヒルズは、世界のトップレベルの選手も一緒に走るので、世界新記録も出るような大会でした。周りの観衆の声だとかあと一緒に走っている人とかが声をかけてくださる方がいてそういうフリーな大会だからこそもあるんですけど、すごく楽しくて、そういう楽しさがあると流れにのった走りができるのかなっていうのが新たに発見したっていうのが大きな収穫でした。1万メートルの方では記録会だったので、勝負というよりかは自分の中で我慢をしていくイメージで挑んで、前の実業団のトップレベルについていってその中でも気持ちは楽にリラックスしていくと無駄な労力を使わない効率のいい走りができるっていうのが肌で感じました。ラスト2000メートルで少し苦しくなってから、落ちてしまったというところで、やっぱりラスト勝負のところで負けてしまうっていう課題が自分の大きな壁だなっていうのがはっきり知ることができたので、まだまだやることがたくさんあるなっていうところもできて、本当に良い経験ができました。

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▲初のユニバーシアード、ハーフマラソンで優勝を果たした 鈴木選手

━━関谷さんは実業団女子長距離記録会でシーズンベストをマークしました。
関谷 今回の大会はやっぱり自己ベスト更新は最低限で、31分25秒っていうオリンピックの標準記録っていうのを切ることを目標にやってきたました。でも結果は全く届かずに終わって、悔しい気持ちというか達成できなかったことに納得がいかなかった部分がありました。気持ち的に落ち込んでしまった部分もあったんですけど、でも今シーズンはなかなか思うように走れなくて、その中でセカンドベストということで久しぶりにレベルのタイムが出せたのでそこは安心したという部分もあります。そこですごく目標であったりとか自分の欠点っていうのが見つかったというのもありますし、上がってきたというのは感じられたので、次につながる試合になったかなとは思います。

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▲前半シーズン苦しむも関カレでは5000m三連覇を果たした 関谷選手

━━今年1番最も成長したと感じたレースはありましたか。
鈴木 実業団記録会です。昨年の自己ベストからちょうど1分更新でした。そこで成長を感じました。この1年間通して、いろいろなところを見直した結果だと思いますし、1年生の玲美が入ってきてスピード練でも刺激をもらいましたし、夏希さんは夏合宿一緒に走って練習してきていろんな面で勉強をさせていただきました。たくさん吸収できたことが記録につながるんだなと改めて感じることができた大会でした。
関谷 ユニバーシアードです。金メダルを目標にやってきて、銅メダルということで日本人2位に納得いかない部分もありました。前回大会のユニバーシアードから2年間ということで、やってきて前回はメダルもとれませんでした。今回はメダルをとれたことがすごく自分の競技生活において大きなものになりました。目標を達成できなかったからこそ次を目指したいと思ってきたので、次に向けてやっていきたいと思えた試合でした。それが一番貴重な経験でした。
吉村 日本選手権の優勝です。1年前に日本選手権に出たときに陸上やめようと思って出た大会でした。でもそこで8位入賞したことで大学でも続けてみようと思いました。臨んだ1年後の大会で優勝できるとは思っていませんでした。目標にしていたタイムが確実に見えたのが日本選手権なので1年間で8位から優勝まで成長できたことが嬉しかったです。

━━今年の駅伝でのご自身の調子はいかがですか。
鈴木 流れのある中で自分の走りを出していこうって挑んだ大会でした。特に全日本は合わせていったにも関わらず走っている間は競りっぱなし抜くことができずに流れをとどまらせてしまったのを感じています。実業団記録会でいい記録を出したことが自信になっているので富士山はそのままの勢いでいくことをイメージできています。
関谷 今年は本当にチームの中で勢いをつけなきゃいけない区間を任されていましたが、2レースとも特に関東は自分のとこで失速してしまって全日本も最低限の区間賞を取れなかったです。2レースともに不甲斐ない結果に終わってしまいました。富士山は最後でもあるので勢いのつける走りをして終わりたいです。
吉村 全日本が初めての駅伝でした。全日本の前の調整期間だったり、記録会とかでも5000m走ってなかったです。自分がどれくらい走れるかわからない状態で臨みました。1区で区間賞取りますって言って飛び出しましたが、結果は5番。1区で、勢いをつけて2区の先輩にタスキを渡したかったです。走り込みや調整がピークを合わせられなくて一番いい状態では走れなかったです。富士山女子駅伝に向けて調整してきて記録会も出ているのでこれぐらいで走れると自信をもっています。全日本よりは自信を持って本番を向かいたいと思っています。あとやっぱり大東で注目されるのは夏希さんと鈴さんなので二人の負担を少しでも和らげられるようにいい順位で次の選手に渡したいと思っています。

━━関谷主将は現状のチームの雰囲気や状態はどう感じていますか。
関谷 全日本は優勝が見えたレースでした。そこから優勝に対する気持ちが強くなりました。最近のチームの状況は、やる時はやる、練習以外はリラックスするというメリハリがある生活ができています。富士山女子駅伝に向けての優勝の気持ちは強くなっていますが、それを楽しんでいます。全日本前とは違ったいい雰囲気になっていると思います。

━━自身の走りの強みはどこですか。
鈴木 一人になっても攻めた中で自分のリズムを押していくところです。監督に言われてから意識するようにはなりました。高校から一人で走ることが多くてそれで自分で練習するしかなかった環境が、今考えると大きかったなと。それが強みになっています。
関谷 長い距離で後半あげていけるところです。後半キツくなってから追い込めることが強みかなと思います。
吉村 監督が言ってくださるのは、冷静な判断をして走るところって言われます。レースの流れを見てここで抜く時のタイミングだったり、判断することが強みかなと。あとはラストのスパートが強みかなと思います。

━━最後に富士山女子駅伝に向けた目標、意気込みをお願いします。
鈴木 まず一番はチーム全員で日本一をとるということです。まだわからないですけど最終区間(7区)を走りたいです。走れば2回目なので昨年の自分を超える走りをして最初にゴールテープを切りたいなと思います。
関谷 チームとしては優勝して監督を胴上げすることです。学生最後の駅伝となるのでキャプテンとして勝負を決められるような、区間賞以上の走りができるように頑張りたいです。
吉村 チームとしては日本一になることです。全日本では区間賞を取れませんでした。富士山女子駅伝では区間賞とる勢いで走りたいです。

━━本日はありがとうございました!
取材日:12月21日

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▲色紙から伝わる熱い想い、富士山では日本一の笑顔を見れることに期待です
(左から吉村、関谷、鈴木)

関谷夏希(せきや・なつき)
 外国語学部英語学科4年、千葉・市立船橋高出身。自己記録:5000メートル15分33秒95、1万メートル31分50秒17。5月の関東インカレでは、5000メートル三連覇の快挙を成し遂げた。7月のユニバーシアードでは、1万メートルで銅メダルを獲得した。9月の日本インカレで、5000メートル7位入賞。12月の実業団記録では1万メートルでシーズンベストをマークした。駅伝では9月の関東女子駅伝5区区間4位。10月の全日本は5区区間2位。主将として走りでチームを牽引した。富士山で優勝の胴上げに期待したい。

鈴木優花(すずき・ゆうか)
 スポーツ健康科学部スポーツ科学科2年、秋田・大曲高出身。自己記録:5000メートル15分37秒71、1万メートル31分37秒88。ハーフマラソン(21.0975km)1時間11分27。5月の関東インカレでは、1万メートルで優勝。7月のユニバーシアードでは、ハーフマラソンで金メダルを獲得。9月の日本インカレで、1万メートル4位入賞。11月オランダで行われたセブンヒルズでは、48分48秒の好記録で4位入賞。12月の実業団記録会では1万メートルで日本歴代2位のタイムをマークした。駅伝では9月の関東女子駅伝3区区間1位(区間新記録)、11月の全日本は3区区間賞。2年目となる今季は、着実にタイムを伸ばし世界レベルの走りを体現した。

吉村玲美(よしむら・れいみ)
 スポーツ健康科学部スポーツ科学科1年、神奈川・白鵬女子高出身。自己記録:5000メートル15分52秒50、3000メートル障害9分49秒30。5月の関東インカレでは、1500メートル・3000メートル障害で2冠を達成した。6月の日本選手権の3000メートル障害では9分50秒44のU20日本新記録で優勝を果たす。9月の日本インカレで、3000メートル障害で優勝。国際陸連のインビテーション(推薦枠)で9月のドーハ世界選手権(世界陸上)3000メートル障害に出場した。駅伝では11月の全日本は1区区間5位。今季はスーパールーキーとして存在感を示した。特に今季3000メートル障害では、大学界で頭一つ飛びぬけた存在であった。


【西澤蒼馬 高橋芹奈】
posted by スポダイ at 07:15| 陸上競技部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする