2019年09月24日

【陸上競技部女子長距離】全日本インカレ事後取材


「吉村が3000メートル障害V!それぞれが現状を確かめ駅伝シーズンへ」

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▲関カレ、全カレと優秀な成績を収めた女子長距離(写真は関カレ)

 天皇賜盃第88回日本学生陸上競技対校選手権大会(全日本インカレ)が、9月12日から15日にかけて岐阜メモリアルセンター長良川競技場で行われた。今大会は学生日本一を決める大会で、本学女子長距離は駅伝シーズンにつなげる走りを目標に臨んだ。5名出場。3000メートル障害では吉村玲美(スポ科1)と秋山祐妃(スポ科3)が出場。吉村は序盤から独走態勢を築く、本人は「9分40秒切りを狙っていた」と自己ベストよりも速いタイムに設定するなど他を寄せ付けない走りで優勝を果たした。秋山は、1000メートル付近で2番に立ち「想定よりも動いたので吉村に追いつこう」と目標を定めた。結果、自己ベスト(10分10秒33)に近いタイムでゴールした。また、5000メートルでは関谷夏希(外英4)が7位入賞。1万メートルでは、鈴木優花(スポ科2)が4位入賞を果たした。今泉は同20位。
 この結果に外園隆監督は「5000、1万メートルで表彰台に立てなかったが、レース内容を考えるとマイナスではない」と評価し、駅伝シーズンに向けて「シルバーコレクターと言われているなか、選手全員が歴史を変えるために日々頑張っているので楽しみにしててください」と駅伝に懸ける思いを語った。創設10年目となる女子長距離、関東インカレと全日本インカレでは優秀な成績を収めた。杜の都は8回出場し5度の準優勝を飾っているが、まだ優勝はない。節目の10年目となる今年、「ライトグリーンのユニホーム」が頂きに立つのを期待したい。

◇女子長距離結果

▽女子1万メートル決勝
4位 鈴木優花 33分29秒96
20位 今泉野乃香 35分9秒84
DNS  関谷夏希

▽女子5000メートル決勝
7位 関谷夏希 16分11秒37
DNS 鈴木優花 

▽女子3000メートル障害決勝
1位 吉村玲美 9分59秒95
2位 秋山祐妃 10分13秒49 SB

SB:シーズンベスト

関谷夏希(外英4)

━関東インカレから合宿や練習面で強化してきた部分はありますか。
 合宿では距離を踏むことを重点としていました。その中で、アメリカ合宿で走り方が大きく変わりました。それはストライドが広くなってスピードが出やすくなりラスト勝負での動きが良くなりました。
━今大会の目標とレースプランを教えてください。。
 優勝すること、タイムは15分40秒です。レースプランは最初から速いペースで、ラストで勝負することを考えていました。
━7位入賞を果たしましたが、この結果についてどのように捉えていますか。
 全日本(杜の都)を控えてることとしても最低限表彰台を考えていました。良くなかったレースと思いますが、現状を把握できました。改善点も見つかったので走ったことに価値があると考えています。
━課題と収穫はありますか。
 スピードがまだ戻ってきていないので、スピードを磨いていきたいです。収穫は現状に気づけたのと、フォームを変えてから初めて出たレースなので改善点が見つかりました。
━駅伝シーズンに向けての目標をお願いします。
 全日本、富士山優勝することです。個人としては4年間最後の駅伝になるので納得のいく走りをしたいです。

今泉野乃香(スポ科4)

━関東インカレから合宿や練習面で強化してきた部分はありますか。
 合宿(菅平)でフォームを直すことをしてきました。腰が落ちてしまい、後半勝負できない走りになってしまいます。そこを改善する走りにするために強化してきました。
━今大会の目標とレースプランを教えてください。
 最低でも8位入賞、タイムは34分切りを目標にしていました。
━レースを振り返っていかがですか。
 普段のレースは後ろの方で走っている展開が多かったです。それでは勝負できないので前の方で走ることを考えていました。その結果6000メートル過ぎまでは先頭の鈴木(スポ科2)の後ろで走れました。でも後半の失速が結果にひびいてしまいました。
━課題と収穫はありましたか。
 スローペースの展開でしたが6000メートルの間でペースの変動がありました。全日本インカレ初出場で前で走れたことは収穫です。でもそれ以降離れてしまったのは合宿で得たフォームを活かしきれてないと思いました。
━今季の調子はいかがですか。
 3000メートルとか自己ベストは出たのですが、その後の個人選手権で結果を残せなかったです。結構調子の波があるので安定した走りをしたいです。
━駅伝シーズンに向けての目標をお願いします。
 目標は、全日本(杜の都)の優勝なので最低でも区間賞をとる事です。それを達成するために関東駅伝や今週の大東ナイターでベストを出して自信をつけていきたいです。

秋山祐妃(スポ科3)

━関東インカレから合宿や練習で強化してきた部分はありますか。
 関東インカレでいい結果が残せず落ち込みました。でもそこからやるべきことを明確にして夏合宿に挑みました。最後の走りがまだまだなので練習でも最後しっかり上げて練習することを強化していきました。
━夏合宿で成長した面はありますか。
 チームでは、夏希さんと鈴木と吉村の3人が3本柱となっています。私はそれに食らいついていくことを目標にしていました。合宿ではその3人に食らいつく練習ができていたので成長した部分かなと思います。
━今大会の目標とレースプランを教えてください。
 表彰台が目標でした。
━レースを振り返っていかがですか。
 想定したよりも足が動いて前を走っていた吉村に少しでも近づこうと走れました。1000メートル過ぎた辺りから自分のリズムにできました。
━課題と収穫はありますか。
 中間の走りが落ちなかったことが今回の収穫かなと思います。
━評価はどのようにしていますか。
 全国で初の表彰台でした。自己ベストに近いタイムで走れたので納得のいく走りができました。
━前半の総括をお願いします。
 4月の上旬まで怪我をしていました。他の人よりかも調子が上がらず苦しみました。でも日本選手権や個人選手権で最低限の走りができたので良かったと思います。
━駅伝シーズンに向けての目標をお願いします。
 関東、全日本、富士山で優勝することです。関東ではいい走りができていますが、全日本で結果を残せていないので区間3位以内を目標にやっていきたいと思います。

鈴木優花(スポ科2)

━関東インカレから合宿や練習面で強化してきた部分はありますか。
 スピードを切り替えた時の動作を気をつけて練習を重ねてきました。アメリカでの合宿では、体の深部の部分を鍛えることをしてきました。動きが変わって流れにのれるようになりました。
━今大会の目標とレースプラスを教えてください。
 1万メートルの1本に絞って出場しまし、優勝を狙っていました。レースプランは中間まではリラックスして6000メートルから7500メートルの苦しい部分も集中して走れるようにして、ラスト先頭にでて突き放すレースプランでした。自己ベストを狙う勢いで走りました。
━優勝しましたが、結果についてどのように捉えていますか。
 アメリカ合宿で鍛えてきたスピードトレーニングを活かした走りをしたかったですが、活かせなかったです。そこが敗因だと思います。優勝しようと思って周りを見すぎてしまって、悔いに残るレースとなりました。
━課題と収穫はありますか。
 循環器系の能力が高まっている中で、思い切った走りをしていかないと学びました。スピード勝負になった時に焦らず、リラックスして走っていくことをしていきたいです。
━駅伝シーズンに向けての目標をお願いします。
 全日本インカレでの悔しさを強さに変えて、全日本と富士山で2冠を達成すること。個人として、最低限区間賞と区間新をとることを達成したいです。

吉村玲美(スポ科1)

━関東インカレから合宿や練習面で強化してきた部分はありますか。
 ハードリングなど技術の面を強化してきました。あと接地を変えることをアメリカの合宿でやってきました。日本に帰国した時に監督や同級生に走り方のフォームが変わったねと言われるぐらい変わりました。結果効率的に走れるようになりました。
━今大会の目標とレースプランを教えてください。
 9分40秒を切ることでずが、レースプランは自分との勝負になると考えていたので、最低でも自己ベスト(9分49秒)を更新することを目標にしていました。
━レースを振り返っていかがですか。
 2000メートル過ぎた辺りから自己ベストには届かないと思ったので、最低でも大会記録を破ることに切り替えました。結果は優勝ですが素直に喜べないレースになりました。アメリカ合宿でやってきたことを活かしきれなかったので悔しいです。
━課題と収穫はありましたか。
 走力が足りなかったのとハードルの面で技術を磨いていかないと思いました。
━今季の調子はどうですか。
 高校の時はトラックシーズンは調子がいいのですが、駅伝で失速してしまうイメージがあります。大学に入学してからは3000メートル障害を中心にやり始めて結果が出てきて海外のレースにも行けて経験がつめています。いい形できているのでいい調子で駅伝が向かえられそうです。
━駅伝シーズンに向けての目標をお願いします。
 長い区間を走って区間賞、区間新をとって優勝に貢献できるように頑張りたいです。


▼駅伝日程

・9月29日(日)
第25回関東大学女子駅伝対校選手権大会@千葉・印西市千葉ニュータウン周回コース
・10月27日(日)
第37回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(杜の都女子大学駅伝)@宮城・仙台市
・12月30日(月)
2019全日本大学女子駅伝競走(富士山女子大学駅伝)@静岡・富士市


【西澤蒼馬】
posted by スポダイ at 14:35| 陸上競技部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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