新城「強いんですよ姫は」
中村「いやでも葉月とかみんなが、『楽しいこと考えよう』とかって言ってくれるからだよ笑」
「全治はどれくらいになりそうですか?」
中村「12月くらいだと思います。」
「ちょうどインカレの時期ですね」
中村「意地でも間に合わせたいと思って、今それを目標にしてやっています。」
「でも姫さんなら本当に復帰して、今年もインカレの早稲田戦で鮮烈なゴールを決めてくれるんじゃないかって、みんな思ってると思いますよ笑」
中村「ありがとうございます笑」
「では話が変わりますが、ここからはお二人の幼少期についてお願いします。まず、ご出身はどちらですか?」
新城「東京都です。」
「あ、そうなんですね!では鹿児島県の神村学園高校に行こうと思ったきっかけはなんだったんですか?」
新城「サッカーを小5から始めたんですけど、やっぱり男子にからかわれるというか、あまり気持ちよくサッカーをすることが出来なくて…。それで純粋にサッカーがしたいと思って、中2冬の選手権の決勝 常盤木学園ー神村学園の試合を見て、ここに行きたいって思ったからです。」
「ではその試合が運命を決めたんですね」
新城「絶対にここにしようって決めて、そこから親をずっと説得しました笑 親には『自分のレベル分かってるの?』って言われても、毎日お願いしての繰り返しでしたね笑」
「その説得はどのような形で叶ったんですか?」
新城「神村学園の夏の体験会があって、そこには行かせてくれって頼み込んで、行かせてくれたんですよ。それでお母さんと一緒に行ったら、お母さんも先生の話を聞いて『ここなら安心して預けられる』って思ったらしくて」
「それでもう決まったんですか?」
新城「それで、先生が普通は上手い選手とかを選ぶじゃないですか。でも別に自分は(その体験会の生徒の中で)全然上手くないのに、一番本気だった。って理由で先生が選んでくれて。それであんなにすごいところに入ることが出来ました。」
「もちろん葉月さんの熱意が伝わったからこそだと思いますが、すごい巡り合わせですね…」
新濁「その恩師とは今でもたまに会いますし、これがご縁なんだなって思います。でも神村に行って大東に来て、そして今ここにいるのは偶然じゃなくて、定められた運命なんだと思います。」
「では、大東に来られたのはどんなきっかけがあるんですか?」
新城「これもまた面白い話なんですけど、元々大学サッカーを続けるつもりじゃなくて、進路を決めるときに本当にずっと悩んでいたら、お母さんが『あなたがサッカーをやめたらこれからどうするの?』って言ったんですよ。それを言われてはっとしたと言うかサッカーを続けようって気持ちになって、関東の大学のサッカー部のHPを片っ端から調べてみたら、大東のHPを見ているときに川本先生の「これから大学生になる高校女子サッカー選手へ」みたいなメッセージを見つけて、あれを読んで、もうここに決めました。」
中村「千織も言ってましたよね」
「そうですね笑 池田選手も前回の対談でそうおっしゃっていました。でも川本先生の言葉には、そういう力がありますよね。そういえば池田さんは高校からの後輩になりますが、高校の時はお互いどんな感じだったんですか?」
新城「あんな感じですけど、しっかりしているので真面目な話とかもしていましたよ。ただ上下関係とかもあるので、今みたいにバカやったりというのは無かったですけどね笑」
「そうだったんですね!では続いて中村さんもお願いします。」
中村「幼少期は実は野球がやりたくて、兄についていったやってたりしたんですよ。そしたら次第に女の子とじゃなくて男の子と遊ぶようになって、その中でサッカーをやっていたら1人の男の子に『チームに入ってよ』って言われて、そこからですね。」
「お母さんは野球とかサッカーとか、自由にやらせてくれていたんですか?」
中村「もちろん最初は『女の子がするスポーツじゃないでしょ!』って言われたんですけど、やってるのを見てて楽しそうにしてると思ったのか、やり始めてからは応援してくれるようになりました。」
新城「あ!それウチも言われた!」
中村「自分は最初男子チームにいたんですけど、中学に入るタイミングで女子チームに行こうって事になって、本当はエルフェン埼玉に行く予定だったんですけど、小学校の時の監督がスフィーダ世田谷がお前にあってると思うから行ってこいって言われて。最初はスフィーダには友達もいないし乗り気じゃ無かったんですけど、セレクションの時に柏原って子にいきなり話しかけられて仲良くなって、まぁここのチームでも良いかなって思って、中学からスフィーダに行くことになりました。」
「入ってからはいかがでしたか?」
中村「高2の時に前十字靭帯を切って、頑張って治してクラブの全国大会の時に復帰したんですけど日テレメニーナに大敗したり…色々あって高3まで来たんですよ。それで高3になった時に監督が変わって、トップの監督が自分たちのことを見ることになったんですよ。その監督に、副キャプテンをやってくれって言われて。自分は今までそんなキャラではなかったんですけど、認められたというのがとても嬉しかったです。でもそれで気合い入れてやってたらまた怪我をしてしまって…。本当に色々な事があった6年間でしたね」
「ではそこから大東に来られた理由はどうしてですか?」
中村「実は自分も大学でサッカーを続けようとは思っていなくて、動物が好きだったので動物園の飼育員さんになろうと思っていて…」
新城「え?それガチのやつ?笑」
中村「ガチだよ笑 それで千葉にある動物系の専門学校も受けたんですよ。そこで運動神経の試験があったんですけど、そこで怪我してて出来なくて、それで面接を受けたんですけど、その時にその専門学校の学園長の人からそんな(ケガ)になるまでやってきたサッカーを今ここでやめてしまってもいいんですか?って言われて、そこでやっぱりサッカーをやろうって立ち返ったんです。それをスフィーダに監督に相談したら真剣になって大学を探してくれて、練習に参加してここにしようって決めて、楓昴の一員になることができました」
「ちょっと気になったんですけど、そもそも何で動物園の飼育員さんになりたいと思ったんですか?」
中村「動物園とかに行くと、餌やりタイムがあって飼育員さんが説明してるじゃないですか、そしたら自分だったらもっとこう動物を活き活きとさせた状態を見せたり、面白く出来るのに、何でこの人は淡々と喋ってるんだろうって思っちゃうんですよね」
新城「お前もう動物園で働きな笑笑 いやびっくりしたわ。普通早く餌あげたい〜としか考えませんよね?笑」
「そうですね、それが普通ですよ笑」
新城「それはもう専門学校通い直した方がいいよ笑」
中村「いやいや笑 でも専門学校に行かなくても、知識と気合と体力があればなれるらしいです笑 聞いたんですよ」
新城「姫にそういう感性というかやりたい事があるなんて初めて知ったよ(笑)」
中村「大東に入ってからは1年生の頃から結構良い感じで出来てて、関カレも後半ラスト15分とかだったんですけど1年生なのに出させてもらって、2年も彩葉とか千織とスタメン競い合って、それで3年になってもうスタメンに定着するぞという気持ちでめちゃくちゃ気合いが入っていたんですけどその矢先にまた怪我をしてしまって…。」
新城「姫ってこういう感じのキャラじゃないですか。あんまり口では真面目な事言わないけど、もうプレーでその気持ちを示しているというか、特に今年のはじめはそれが伝わるような感じだったんですよ」
中村「去年は学年ミーティングとかでもあんまり発言しなくて怒られたりとか、めっちゃ気持ちが弱いんですけど、だからこそ今年は変わる1年にしたいと思ってて」
新城「学年ミーティングの時そのことを泣きながら言ってたよね。それで凄い良いスタートを切ってるなと言うのが周りからも感じました。」
中村「でもいつもそういう頑張ろうって思った矢先に怪我してしまうんですよね…。それで今に至るって感じですね。」


