大学日本一への初陣を16日に迎える『モスグリーン軍団』。今回の企画では、注目選手を全6回にわたって紹介していきます。
♦俊足トライゲッター、WTB朝倉健裕
御所実業出身で高校時代はU-18日本代表などを経験。本学へ入学後もセブンズや春季大会で華々しい活躍を見せ、早々に先発メンバーに定着した1年生の朝倉健裕。惜しくも2連覇とはならなかったリーグ戦でも全試合先発フル出場し、右WTB(ウィング)としての役割を十分に果たす。持ち味は50mを6秒フラットで走る足の速さであり、多くの試合でそれを生かしたトライを挙げ続けている。
各方面からの大きな注目が集まるが、彼は「1年生で出させてもらっているので」という言葉をよく口にする。「上級生が多くいるなかで出させてもらっている。だから消極的なプレーはできない。常に積極的なプレーをして、ミスしたらすぐに修正するようにしている」。選手権では、そんなプレーにも注目だ。
♦信頼のおけるプレーヤー、SH南昂伸
彼もまた1年生(昨年度)からメンバーに定着してきた2年生の南昂伸。昨年の22年ぶりのリーグ優勝や、大学選手権ベスト4にも貢献。今年の春季大会の途中ではケガもあったが無事復帰し、リーグ戦では正確なボールさばきで大東文化が意識してきた『ボールをアクティブに動かすこと』の完成度にも大きく寄与した。
大矢雄太副主将は「南はアイコンタクトだけでやってくれる。次のイメージができているので、こちらもプレーしやすい」と信頼を寄せる。また、いつも試合前に「がんばろ」と声をかけてくれると朝倉は言う。
選手権に向け、チームではFWとBKのより密接な連携が課題となっている。南の存在はチームにとっても、また朝倉のような1年生プレーヤーにとっても大きいなものとなっていく事は間違いない。
【馬場 修平】