第44回関東女子学生剣道優勝大会
平成30年9月3日
東京武道館
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▲学芸大戦と専大戦で2本勝ちした赤間 |
2回戦目 VS東京学芸大学(1回戦はシード校のためなし)
主将の佐藤夏織(スポ科4)が「1番の山だった」と危惧していた戦いだが、
先鋒の佐藤が引き分け、それ以降の4人は安定した動きを見せ2回戦を突破。
3回戦目 VS専修大学
先鋒の佐藤は相手の動きに合わせてしまい、は自分のタイミングで動けない。
そんな中、2人が間合いを詰め佐藤が面を打った瞬間、相手に小手を打たれそれが一本の判定となってしまう。そこから佐藤の動きが少しずつ変わり、胴を決めて一本を返す。このまま、引き分けで試合時間が終了。
続いて次鋒の増田は積極的に動くが、相手は受け身で守りが多くなかなか技が決まらず。先鋒、次鋒と引き分けで中堅に託されたが、ここからの3人が安定した強さを見せてくれた。特に、副将の赤間と大将の宮アが冷静に技を決め2本勝ちと、流れに乗る。
そして勝者数3人、6本獲得という結果で4回戦へ。
ここで第37回全日本女子学生剣道優勝大会の出場が決定。今大会でベスト16入りを果たした。
このように順調な流れで、更なる高みを目指して4回戦目へと駒を進めた。
4回戦目 VS順天堂大学
4回戦ともなると周りの大学のレベルが数段異なってくる。
▲主将で先鋒の佐藤は、全国大会を「自分たちらしく戦っていけたら」と抱負を語ってくれた。 |
突きが一本として決まったり逆胴が繰り出されたりとハイレベルな試合が多かった。
本学も例外でなく、接戦となった。
次鋒は2・3回戦に出場した増田から中村へ変更。しかし3回戦と同じく先鋒と次鋒が引き分けで中堅へ。
しかし相手の中堅には上段の選手が登場。さらに身長差があった。
中堅の沼田は試合終盤に合い面で勝負するが、相手の襷の色である赤の旗を審判員が挙げた。
その後1本を取り返せなかった沼田は1本負けで試合終了。
そのため副将で負けてしまうと勝者数で負けてしまい、後がなくなった本学。
だが、赤間が引き胴を打ったところから相手に追いかけられ面を打たれてしまい、それが一本の判定になる。なんとか取り返したいところだが、技を決めきれなかった。
そして、この時点で4回戦敗退が決定。
しかし大将の宮アが最後に熱いプレーを見せる。
開始早々に相手の一瞬の隙を狙って小手を決めると、次は出ばな小手で2本目を獲得。
諦めない試合を見せてくれた。
佐藤夏織(スポ科4)
1試合目(2回戦)は自分たちの中で1番の山で、全国大会(の出場校)に入るためには。そこを勝たなければいけなかった。
相手チームの新1年生が強い選手が2人入ったと聞いていたので、ここで勝っても負けてもいい試合をしなければいけないという状況だった。
練習と違って緊張して(前に)出て打たれたらどうしようっていう思いもあったので、(前に)出れなかった部分もあった。
2試合目(3回戦)は相手のペースに合わせてしまったので、そういうところが自分の欠点。全国大会ではその欠点を出さないようにしていきたい。
今回の大会で1人1人の改善点が見つかったと思うので、それが改善できるようにキャプテンとしてこれからの練習を変えていきたい。
全国大会の目標は前回、2回戦負けだったので全国だからといってひるむことなく、自分たちらしく戦っていけたらなと思う。
練習と違って緊張して(前に)出て打たれたらどうしようっていう思いもあったので、(前に)出れなかった部分もあった。
2試合目は相手のペースに合わせてしまったので、そういうところが自分の欠点。全国大会ではその欠点を出さないようにしていきたい。
赤間紀果(環境4)
個人的にはすごい体は動いていてチームとしてもまとまっていた。
いい形で試合に臨めたが最後だけはちょっとみんな技がとりきれなかったところがあるから、勝てるところを逃してしまったという感じ。
身長差が試合結果には影響していない。よく大きな相手と練習をするため馴れているので対戦相手に大きいという印象は持たなかった。
技術的には変わらないがこっちの方の気持ちがいっぱいいっぱいだった。そのためしっかりできてなかったところがある。
チームでそれぞれの役割をポジションごとにみんなで果たせるように詰めていって全日本では優勝出来るように頑張ります。
宮ア江里子(法律3)
2・3回戦目は自分の前で勝負が決まっていたので、最初はプレッシャーだったが前で皆が決めてくれていたので楽にできた。
(順天堂大戦は副将で)勝負は決まっていたが自分の剣道をやるしかないと思った。
自分はもともと胴が得意だが、今日はその胴に頼らない試合ができた。
調子は良かった。
加治屋速人師範
2回戦、3回戦はほぼ完璧。
順天堂戦は力が向こうの方があり、思うようにいかなかった。全員動きは悪くなかった。一人一人力を出し切ったと思う。
女子については稽古も一生懸命やっているし、自分の能力を出し切っていると考えている。
これからどうのこうのっていうわけではなく、また体調をしっかり整えて、コンディション万全なら今日ぐらいの試合ができるかと。
【石津 汐梨/奈良 佳織/大島 拓也/高橋 芹奈】