2018年01月03日

【ラグビー部】第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準決勝 対明治大学

第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準決勝 対明治大学
2018年1月2日 12時20分キックオフ
試合会場:秩父宮ラグビー場



『決勝』への壁高く、明治に逆転負け

『大学日本一』の夢潰える


大東文化 明治
前半後半 前半後半
21トライ15
11ゴール14
00
ペナルティ
ゴール
01
147736
21合計43



円陣.jpg
▲円陣を組む本
 1月2日、第54回全国大学ラグビーフットボール選手権の準決勝が秩父宮ラグビー場で行われた。2年ぶりに準決勝の舞台へと戻ってきた本学は、こちらも同じく2年ぶりの準決勝となった明治大学と対戦。本学が勝てば23年ぶり、明治が勝てば19年ぶりの決勝進出が決まる中繰り広げられた激闘は、前半本学がリードするも後半明治に逆転され、21-43で明治が勝利した。22年ぶり8度目のリーグ戦優勝の勢いも届かず、『河野組』の日本一への挑戦はここで終わりとなった。

明治ボールでキックオフした前半、先制したのは自分たちの強みを発揮した本学。8分、敵陣5m中央付近でスクラムを組み押し込むと、最後は持ち出したNO8(ナンバーエイト)アマト・ファカタヴァ(外英3)がゴール中央にボールを豪快に叩き付けた。真正面からのコンバージョンキックもSO(スタンドオフ)大矢雄太(環境3)が難なく決め、7-0と本学がリードする。


アマトの先制トライ.jpg スタンド.jpg
▲先制トライのアマト ▲トライに沸く本学応援席


モールトライ.jpg
▲湯川に駆け寄るメンバー

しかし直後の13分、ドロップアウトからクイックでボールをキープしようとした本学が、連携ミスにより痛恨のオフサイドを犯すとペナルティキックを得た明治はラインアウトからラックサイドをFW(フォワード)で突き、最後は明治5番にトライを許してしまった。ゴールも決まり7-7とイーブンに戻るも、25分には逆に本学がラインアウトからモールを形成するとそのまま押し込んでいき、最後尾でボールを持っていたFL(フランカー)湯川純平(現経3)がトライを決めた。ゴールも外すことなく、14-7と再び本学がリードする。


平田.jpg
▲交替までは力強い
  突破を見せていた平田

ここで、本学に『想定外』のトラブルが起きる。30分を過ぎたころ、敵陣でボールをもらい相手に突進したHO(フッカー)平田快笙(環境3)が膝を痛めプレー続行不可能となり、ベンチへと下がってしまう。代わりに小泉友一郎(経営2)が入ったものの、春から前回の慶應義塾大学戦まで不動のスタメンであった平田が下がってしまったことは痛手となった。


幾度かあった明治のトライチャンスを防ぎ14-7で折り返した前半だったが、後半に入ると試合展開は少しずつ『紫紺』に染まっていった。後半11分に自陣で明治がボールを展開し11番にトライされ再度同点となると、18分には明治10番がペナルティゴールを決めついに14-17とついに逆転されてしまう。


まだ3点差、時間も30分ほど残っているだけに再逆転を図りたい本学だったが、ここでも『想定外』の出来事が起きる。21分、明治が本学アタックをターンオーバーし12番がボールを本学陣内へと蹴り込む。急いで戻ったCTB(センター)畠中豪士(スポ科3)がキックでピンチを脱出しようとしたところを、明治12番にチャージされインゴールへ転がったボールを抑えられてしまった。


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▲今試合2トライを挙げた湯川

この失点により流れが明治へと傾くと続く24分にも明治にトライを許し、30分には自陣からボールをつなごうとした本学・FL河野良太主将(社経4)のパスをインターセプトされこの時点で5つ目の失トライ、14-36となる。残り時間も少ない中、33分に明治のペナルティに反応したSH(スクラムハーフ)南昂伸(社経1)がクイックで持ち出すと、最後は湯川がゴール中央へねじ込み1トライを返す。しかし38分、本学のパスミスを拾った明治21番にトライを決められここで勝負あり。結局再逆転の糸口をつかめず、21-43で本学が敗北した。


久しぶりのリーグ戦優勝を果たした勢いそのままに大学日本一へ突っ走っていた本学だったが、23年間遠ざかっていた『決勝』の壁はまだまだ高く、河野主将ら数少ない4年生を中心とした『モスグリーン軍団』の戦いはこの試合で終わりとなった。


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​記者会見コメント
​​​青柳勝彦監督
「今日はありがとうございます。前半14−7とリードはしていまして、スクラムも結構いい形で押すことができ いいリズムも作れ、最後明治さんの(トライ)も防いでいい流れで前半を終えました。後半も勢いを無くさないようにしっかり敵陣でプレーしようということを選手たちに言いまして実際にやってくれたんですが、なかなかまた後半にスクラムのチャンスが少なくいいリズムを作れなかったというのもありますが、やはり明治さんの激しいアタックに受けてしまった部分があったりちょっとしたミスといったところで流れが相手に行ってしまったのが敗因だと思います」

―イメージしていたことと想定外のことはあったか
「いや、もうああいうような形で縦にフォワードもバックスも来るという風には想定していたので、そこで自分たちがしっかり受け止められず、前に出ることができればも っといい試合に出来たと思うが、そこも経験不足ではないが課題としてやっていきたい」

―今シーズン優勝へ向け足りなかったところはあるか
「難しいですね。勢いはリーグ戦優勝して少しずつ慶應義塾大学さんにも勝って、苦しみながらという形でここまで来て、勢いはよかったんですけど、後半の自分たちの持ち味であるディフェンスもそうなのですがスクラムという部分がなかなか出なかったというんですかね、マイボールスクラムなどそこでうまく、スクラムであれば波に乗ることができたかもしれないですけど、これはたらればになってしまう」

河野良太主将
「本日はありがとうございました。今日の試合、入りを意識して臨んだんですが、前半は先制トライをとるこ とができていいかたちで入れたのですが、徐々に明治大学さんにいつもの本来の自分たちのディフェンスが出来なくなったのが今日の試合の敗因だと思います」

―前半はディフェンスがよかったが、後半に突破を許した要因は
一枚目のタックルで仕留めることができずそこでどんどんゲインされてしまい、、ディフェンスラインをセットするのも遅れ相手に流れを渡してしまった」

―想定外に対しチーム内で話し合いはできていたか
トライをとられた後にいつも通りやろうという声はかけていたが、どうしてもその悪い流れを断ち切ることができずに最後まで行ってしまった」

―後半、相手の変化はあったか
「相手はボールを持ったらどんどんド ライブをしてサポートも早く、それで大東のディフェンスが一枚目で倒しきれずに二枚目も遅れてしまいゲインされた」

―スクラムについて、明治が後半何か修正してきたとは感じたか
「特にそういうことは無かったが、平田がケガをして交替したが、代わって入ってきた小泉も全然対応できていたので、そこに関しては問題はなかったと思う」


試合後コメント

​7番FL(フランカー)  河野良太主将(社経4)
「今日の試合の敗因はディフェンスだと思う。明治大学の強いアタックに本来のディフェンスができずに差し込まれてしまい、悪い流れを断ち切ることができなかった。スクラムのところでもあまり前に出られずにちょっとしたミスで流れを相手に渡してしまい、その悪い流れを断ち切ることができずに最後まで行ってしまった。今日の負けは本当に力負けだし、やはりこのベスト4の壁を超えるためにはもっともっとトレーニングして練習しな いといけないと思う。この悔しさを忘れずに、来年度も多くのメンバーが残るので春からどんどん行ってもらって今日のリベンジができるように後輩たちには頑張ってもらいたい。卒業後は中部電力でラグビーを続ける」

​15番FB(フルバック)  中川和真副主将(スポ科4)
「いつも言っている流れというのが明治さんにつかまれたかなと。(想定外のことにチームは対応できていたか)それでもやはりリザーブがいるし、そこはケガして出られない選手の分まで走るしかないと思うので、そこはみんなで団結できたと思う。(後半に入り明治のバックスに走られたことについて)そこが明治さんの強いところで、フォワードとバッ クスでリンクしていてそのアタック力に自分たちが受けてしまった。展開力と突破力という両方を兼ね備えているので、そこはさすがトップのレベルでやっているだけあると思う。(相手のアタックに)食い込まれてしまうとゲインされて(ディフェンスラインが)下がってしまうので、そこで自分たちが前に出られなかった。(試合終了の笛が鳴った時は何を思ったか)自分的にはこの試合ではあまりいいところを見せられなかったが、ここまで来れたという事実がある。このチームでここまで来れたのは周りの選手や試合に出られない選手のおかげだと思うので、4年間振り返っては悔いはない。(卒業後はキヤノンに進むが)環境が変わると思うが、自分なりの持ち味を出してすぐに慣れて、この休みの期間もキ ヤノンに向けて準備していきたい。(後輩たちに託す言葉は)バックスがもっと積極的にフォワードを引っ張れるようになってほしいし、フォワードは逆に今の持ち味をもっと伸ばして強みにして、来年こそは日本一を狙ってほしいなと思う」

主務 湯澤道人(スポ科4​​)
「(4年間を振り返り)本当に充実していた。あとは記録を残せたということで自分たちが2年生の時は選手権でベスト4に行き、その翌年はジャパンセブンズ優勝、今年はリーグ戦優勝と選手権ベスト4と、いい時期に入学して美味しいところを味わせてもらったと思う。同級生がどんどん減っていく中で、下級生をまとめるのが大変だった。でもその頑張りもあってかこういう風に結果として残り、自分たちの代でリーグ戦優勝、選手権ベスト4になれたことは報われたなと思う。(卒業後は)大塚刷毛というところに就職しラグビーを続ける。(社会人での目標は)自分は出来ることを一つずつするしかないので、あとは主務で培ったこの経験を仕事でもラグビーでも活かせていければなと思う」

​寮長   安川遼(スポ科4)
「勝ってほしかったが力負けだった。自分の代の人達が3人しか出ていないし3年生が主体の代だったので、来年こそ日本一を狙えるのであれば頑張って欲しい。(ベンチなどではどんな声かけをしたか)戦術的なことも伝えたが、後半やられている時は「諦めんな」とか、最後点差的に無理だなという時も「一本取って帰ろう」とか。負け惜しみになってしまうが気持ちが切れないようにと声かけした。(後輩たちに託す言葉は)日本一を狙える代だと思うので頑張って欲しい。寮生活が駄目だと試合にも支障が出てくるので、そういった所でメンバーに入っていない人でも頑張って欲しい」

​会計&応援団長   河村綾人(現経4)
「本当に感謝しかない。(試合に出ていたメンバーで)後輩が多い中4年生が3人しかいなかったし、後輩の力がほとんどだと思うが、本当にみんなに感謝している。スタンドから見ていて、どんな結果であれ本当に誇らしい後輩。(後悔はあるか)試合に出ていたメンバーは多分試合の展開的にあると思うが、僕達は応援するしかなかったので、最後になるかもというのは常に思っていた。応援メンバーとしては声枯らすくらいに応援できたので良かったし、僕自身は後悔はない。(後輩に期待したいことは)来年はすごく強いと思うフォワードはそのまま残るし、スクラムという強みがもっともっと強くなって明治を圧倒できれば今回とは違った形が見えてくると思うので、後輩達には期待したい。僕達はベスト4までしか見ていないので、次の景色を見たい」

​4番LO(ロック)  佐々木剛(社経2)

「前半は自分たちがアタックする機会が多く自分たちのテンポでやれていたが、後半は相手にトライを取られてから自分たちのペースを戻すことが出来ず、そのままズルズルと負けてしまった。(平田選手の怪我などといった想定外にチームは対応出来たか)誰が怪我してもいいように準備はして来たが、やはりその代わりに入ってきた人とのコミュニケーションや関係性の部分、明治さんより後手だったと思う。(後半に連続でトライを食らってしまったことについて)自分たちのアタックチャンスでハンドリングエラーや簡単なミスが続き、それを明治さんにチャンスにされてしまった。そこから取り返せなかったのが原因かと思う。(自分たちの強みを出し切れなかったというのはあるか)フィットネスの部分で明治さんに劣っていた。後半自分たちは足が止まったのに対し、明治さんはいつも通りのプレーを続けていたので自分たちの強みを消されてしまった。(来年度の目標)今年度はベスト4まで来れたので、来年度はベスト4以上を目指す。今年度以上の結果を残すという事はもっとチームのコミュニケーション、関係性の部分をもっと密にしていかないと駄目かなと思うので、日々の練習や寮生活で強めていきたい。個人的にはフィットネスが低いのでそこを鍛えるのと、ケガを治してフィジカルを強くしていきたい」


​6番FL  湯川純平(現経3)
「勝負なので勝ち負けはあるが、自分たちが練習したスクラムだけでなくモールの形でもトライをとれた様に出来ることはやれているし、明治さんが上の部分もたくさんあってまだまだ勉強になることもあって、これからさらに頑張れるなと思った試合だった。(後半明治のペースになってしまったのは)平田のケガであったりとか、それこそ明治さんのいいアタックが続いてなかなか自分たちがいいディ フェンスをしてターンオーバーするという機会が少なくなり反則が多くなっていって、負の連鎖が続いていったのが原因だと思う。(明治が後半変えてきたというのは感じたか)というよりは自分たちが慌ててしまい、段々受けに回ってディフェンスで前に出られずに、勢いにのまれたというのが大きい。(明治アタックでのブレイクダウンはどう見えたか)負けているとは全然思わなかったが、やはり一回受けてしまうとそこから相手はいい選手がいっぱいいてフィジカルが強いので、押されてしまうと相手の流れになりそこまでいかれると自分たちもちょっとしんどいかなと。(自分たちの強みを出せずに明治の強みを出させてしまったか)やはり代表とか入っているいい選手がいっぱいいて、相手の自由にプレ ッシャーをかけずにブレイクダウンであったりディフェンスでプレッシャーをかけずにボールを持たせてしまうと、好きにやられてしまうと思うし、そこは自分たちがプレッシャーをかけられなかったという劣っていた部分があった。自分たちがディフェンスをできているときはブレイクダウンやスクラムでいいプレッシャーをかけられていた。(相手の圧力に耐えきれなくなったか)フィットネス不足であったりとか色々原因はある。(自分たちがこのぐらいまでやれるという手ごたえは感じているか)自分たちはスクラムであったりとかセットプレーやディフェンスの部分では強い相手にも、それこそリーグ戦で東海大学とかに勝って自信をつけてきたが、やはりなかなか続かないというか、こういう高いレベル で当たり前にできるようにならないと、まだまだ強いチームとか高いステージでは勝っていけないなと実感した。(来年度の目標は)自分がラグビーを始めてからずっとこういうなかなかいい環境に恵まれていて、高いレベルでやらしてもらっていていろんな失敗であったりとか学ぶことも多く、それを4年生になって上手くチームのみんなと、結局一人ではできないので、みんなと助け合いながら自分たちの目標である大学日本一というのに近づきたい」


9番SH(スクラムハーフ) 南昂伸(社経1)
「平田先輩がケガで離脱してからスクラムで優位に立つことができず、その場合の対応は練習の時からしていたが明治のプレッシャーがすごくそこで自分が焦ってしまい、周りの観客も明治の流れとなり大東のペースに持ち込みづらくこういう結果になってしまった。後半では1トライ目を取られた時に明治さんに勢いを持っていかれ、大東のディフェンスの人数が少ないままバックスで展開され足の速いウィングの選手にフリーの状態で持っていかれることが多く、コミュニケーション不足なところがあった。(後半はどうゲームメイクをしようとしたか)FWのアタックを連続でしてしても明治さんのFWも強いので、どこかでFWを当てたらすぐに展開というマネジメントをしようとしていたが、ボールをキープできなかったりとかうまく捌けなかったというところがあった。今年度1年間は学ばせてもらうことが多く、来年度はハーフとしても大矢さんとのハーフ団も2年目になるので、アイコンタクトであったり自分から積極的にボールを動かしていきたい。地道に普段の練習からどんどん成長できるように、来年もチームに貢献できるように頑張っていきたい」

10番SO(スタンドオフ) 大矢雄太(環境3)
「勝てる試合だった。自分たちのミスで前後半どちらも(相手にトライを)取られているので、そこで相手に流れ持っていかれたかなと思う。(ハーフタイムで監督から言われたことは)前半の最後は我慢出来ていたので、いいんじゃないかという。自分たちもあそこで止められたので、後半このまま流れ持っていけるかと思ったが、明治さんに流れを持っていかれたのが敗因。(後半はどのようなゲームメイクをしようと考えていたか)前半は大東の強みを出せたのでそのまま僕のキックで敵陣でプレーして、(敵陣で)ミスをしてもそこまで痛くないミスになると思うので、もっと敵陣へ行こうと思ったが、明治さんがシフトチェンジしてキックではなくランで仕掛けてきたので、そこで明治さんの個々の強さに対しタックルで引いてしまった。(来年度の目標は)ほとんどメンバーが残るので、キャプテンを始め今日3人出てたいがその他サポートしてくれていた4年生の分を、僕たちがまたこの舞台に戻ってきて次はしっかりやり返したい」

13番右CTB(センター) 畠中豪士(スポ科3)
「ずっと練習してきたディフェンスが後半で崩れてしまったことが一番良くなかったと思う。(前半が終わり)いつも通りこのままの展開で最後まで走り勝つことを最後まで意識していたが、最後メンタルの弱さが出てしまった。ボールを確保出来ず明治大にアタックされてしまったことが攻めきれなかった一番の要因だと思う。来年度もまだチャンスがあり、今の3年生で試合に出てる人も数多くいるので、しっかり課題を修正しつつしていきたいと思う」

17番HO(フッカー) 小泉友一郎(経営2)
「途中から代わって入りスクラムで負けた訳では無いが、押しに行けなかったというのが僕の力不足だったと思う。自分たちがやることを最後までやりきろう、それを決勝までやりきろうと話してはいて、前半は良かったが後半でうまくいかなかったのが敗因。大東はスクラムが武器なので、そこで僕が代わって入って力不足で押せなくなったのが試合をうまく運べなかったと思う。来年はまだ3年生なので僕たちの代(最上級生の代)ではないが、どこまで行けるか挑戦しながら自分のレベルもしっかり上げていくというのを目指し、チームとしては日本一を目指していく」

青柳勝彦監督

今日の試合を振り返って

「前半は欲を言えばもう1トライ取って引き離して終えたかったが、前半最後明治のアタックを何とかしのいで終われたというところで良かった。後半もその形で、勢いで行こうとしていたが、やはり向こうの個々の能力というところが爆発して、うちもちょっとしたミスから流れを取り戻せず逆にやられてしまい、そのちぐはぐになった部分を上手く個人技で突かれた。うちらの足が止まっちゃったよね。(アタックでも)下げられたりしてね。まぁメンバーを替えていないから。でもよく頑張ったと思う(平田と交替して入った小泉については)ずっと試合に出ていなかったから不安もあったがラインアウトも成功していたし、スクラムもあまり場面が無かったが、彼なりに自分のパフォーマンスを出してくれたので良かった」


前半、ペナルティからの失点について

「余計なことをやってしまったというか、練習でやっていないことをやって しまったからミスの原因にもなったり、あそこで慌てる必要は無かったがそういう細かい部分を勝ち慣れているかそうでないかというね」


後半、焦りは見えたか

「それもあっただろうね。うちは組織ディフェンスの中で個々が引き立つというような形だったんだけど、そこで組織も崩れて個々だけになってしまうと、フィジカルの強い明治の勢いを止められなかった。(終盤失点が続いて集中が切れてしまっていたか)切れてはいないだろうが、ほんの少しのケアレスミスというかね。ミスということはやはりプレッシャーを感じていたんだろうし、要はうちらの方が弱いんだよね。まだ個々に関しても。そこらへんをどれだけまた来シーズン修正出来るかという」


今年 度の4年生はどんな代だったか

「やっぱり今年度は下馬評的にも良くないという、昨年度の4年生とかが抜けて悪いなと言われている時のほうが何かうちらは油断しなくて、なんとかしなくちゃという様なのが出て逆に良かった。昨年度は結構いい面子がいるから何とかなるだろうと言う様な余裕があって、結局何とかならなかったというところなので、そう思うと来年結構メンバーが残るから何とかなるだろうなって普通にやっていると、たぶん何とかならない。そこらへんはやはり気を引き締めて油断せずケガさせないようにも、そういうような指導を厳しくではないが、気持ちを引き締めて本当にやっていかなくてはいけないなと思う」


下級生たちは今の経験が来年度につながると思うか「そうだね。リーグ戦でも優勝したし選手権でもベスト4まで来れたというのはすごい自信にもつながっていると思うし、その辺はいい意味では良いが、あとは本当に油断しないでやっていくだけ。油断しているとケガにつながっていくので」


ー来年度の構想は考えているか

「ある程度は考えているが、あとは今回の南のように新しい1年生とかが1人2人加わってどういうチームになるかなと。来年度はやっぱりバックスも、強化してないわけではないが昨年度の4年生が一気に抜けてしまったのでその後少しずつ良くはなっていたけど、まだやはり明治などに比べると難しいところがあったから。それでもこのメンバーでよく頑張ったと思う」


ー来年度の目標は

「来年度も変わらずまたリーグ戦優勝を目指して、大学選手権でも優勝を目指せるように頑張りたい」


ーご自身も現役時代に選手権で準決勝も決勝も経験しているが、雰囲気の違いなどはあるか

「あまり変わらないよね、僕は。準決勝くらいから国立競技場でやったんだけど、準決勝に決勝と選手の時は強気で、怖いもの無しでやっていたのでそんな変わらない(来年度こそは選手たちがその舞台に立てるように)そうだね。多少、ベスト4まで行くという免疫はかなりついていると思うので、あとは底力であったりちょっと足りない部分を1人1人が意識して練習を出来れば、もっと良くなると思う」


鏡保幸特別顧問
「うちを抑えられるぐらい明治の良さが出ちゃったもんな。慶應の時は、慶應の良さが出ても何とか抑えられたけど、明治はやっぱりいいチームだよ。(想定外のことが多く起きたと思うが)そんなことはないと思うんだけど な。明治の良さが後半、十二分に出ちゃったからな。フォワードの周辺じゃなくて散らしていこうってことでな。(大東の強みを出し切れなかったか)そうだよな。相手の力を出し切らせてプラス1点で勝つというのが一番いいんだけど、結果的にうちがプラス1点いくよりも明治の力のほうがやっぱりあったということだな、結果論から行くとな。次は明治が相手に来ても対等に戦えるようなメンバー構成というか、そういう風にしていかないとな。(試合終了後にどんな言葉をかけたか)もう終わったらご苦労さんしかないよな。でもここまで来れるんだから、ありがとうだよね。(来年度は優勝に期待するか)まぁ、優勝を目指しちゃうと疲れちゃうじゃん、先が長すぎて。やっぱり一歩一歩だよ。気が付いたら 勝っちゃったというのが今までの経験としてもね。狙っていったことなんて、一番になろうと思ったことなんて一回もないから。その時その時をがむしゃらに、自分たちの力を選手たちが出してくれればさ。あまり先々のことは考えないでね」


【姜亨起 平野孝亮】
posted by スポダイ at 06:00| ラグビー部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする