2017年12月25日

【ラグビー部】第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準々決勝 対慶應義塾大学

第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準々決勝 対慶應義塾大学
日時:12月23日(土)12:05〜
場所:秩父宮ラグビー場


『強み』見せつけ慶應勝利!

2年ぶりの正月越えを決める!



 大東文
  慶応義塾
前半後半 前半後半
 3 2トライ 3 1
 3 1ゴール 3 1
 21 12 計 21 7
33 合計28 


12月23日、本学の大学選手権での戦いが幕を開けた。初戦となった準々決勝の相手は、3回戦で立命館大学を101-12と一蹴し勢いに乗る慶應義塾大学。本学は東海大学戦で肩を負傷し、中央大学戦を欠場した河野良太主将(社経4)がメンバー入りした他、トンガ代表として日本代表戦にも途中出場した岡新之介タフォキタウ(外英4)もスターティングメンバーに選ばれた。注目試合は本学ボールで前半がキックオフした。

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▲先制トライの岡
前半の20分過ぎまでは、完璧といっていいほどの試合展開だった。前半12分には敵陣ゴール前でスクラムを押し込むと慶應が反則を繰り返し、認定トライで7点を先制。ここで慶應の選手が1人シンビンによる10分間の一時退場となり本学が数的有利となると、18分にはラインアウトからタラウ・ファカタヴァ(外英3)が力強い突破で慶應DFをこじ開け、サポートに走った岡がゴール中央にトライ。さらに22分、今度はファカタヴァ兄弟の弟であるアマト(外英3)が敵陣ゴール前でのスクラムから持ち出し、慶應のタックルをものともせず豪快にボールをトライゾーンに叩き付けた。その後のコンバージョンキックも大矢雄太(環境3)が全て成功させ、この時点で21-0。すでに勝負は決まったと思われたが、試合展開は30分を経過するころから大きく変わることとなる。

30分に自陣でボールを右に大きく回され慶應が一つトライを返すと、直後のキックオフからそのままノーホイッスルトライを許し21-14と一気に差を詰められてしまう。さらに慶應の2トライ目直前に危険なタックルをしたアマトがシンビンで一時的退場。そして39分には慶應義塾も3つ目のトライを決めあっという間に21-21と、試合は振出しに戻るどころか本学が不利な状況の中前半が終了した。

服部.jpg
▲決勝トライを決めた服部
後半開始後も依然慶應に流れが傾いたまま、後半5分に4つ目のトライを許し遂に21-28とこの試合初めてリードをされてしまった本学。しかし選手たちに焦りの表情はなく、19分に敵陣ゴール前でラックサイドを突いた南昂伸(社経1)が選手権デビューで初トライを決め28-28と追いつく。そして26分には再びゴール前で慶應DFを抜け出した湯川純平(現経3)からパスを受けた、交替出場の服部鋼亮(環境2)がトライゾーンに飛び込み再逆転とした。大矢のコンバージョンは外れスコアは33-28と5点差。一進一退の攻防、どちらが勝ってもおかしくない試合に会場はさらに熱を帯びる。

慶應の猛攻が激しさを増すなかで本学は今年の強みと掲げてきた「タックル」で慶應のアタックを跳ね返すと、今シーズン他校を圧倒し続けている「スクラム」で安定感を発揮させ、時間を刻一刻と経過させていく。そして78分に自陣で攻められた場面では、河野主将がそれまでも幾度となく当たり前のように見せ続けた低く激しいタックルで相手のノックオンを誘った。主将の気迫のこもったタックルが勝負の決め手となり、直後のスクラムから大矢が蹴りだしたところでレフリーがノーサイドの笛。結果33-28と接戦を制した本学が2年ぶりの準決勝進出、「正月越え」を決めた。


試合後コメント

河野良太主将
「しんどい試合だったが、本当に勝てたことは良かった。(失点について)自分たちのペナルティから相手に流れを渡してしまったので、をしっかり整備していきたい。(今日良かった点は)入りのところを意識していたので、立ち上がりで3トライ取れたところは良かった。だがその後が今回の修正点なので、次の試合までにしっかり修正していきたい。(リーグ戦後はどんな準備をしてきたか)長い期間が空いてしまっていたが、監督から油断するなと練習の時から言われていたので、しっかり練習して臨んだ。(肩の状態は)今回も最後外れてしまったが、後はもう長くても2試合なので本当に頑張りたい。一昨季ベスト4に行った時は自分はもうただ試合に出るだけだったが、今回はキャプテンとしてベスト4に行くことができて本当に嬉しい。明治もすごく強い相手なので厳しい戦いになるとは思うが、自分たちの強みであるフォワードからどんどん圧倒して頑張りたい」

中川和真副主将
「入りはすごい良かったが相手に流れを持っていかれてしまうと選手権は本当に大変なので、トライをとってもどんどん自分たちの流れを意識しないといけない。(岡のトライについて)ああいうところに顔を出せるのは彼の能力だと思いますし、タラウが抜けたシーンもパワーがあるので、そういうのはどんどん活かして、また自分たちも後ろで走ったりとかうまく使い分けたらもっといい戦術があるんじゃないかと思う。(惜しくもトライとならなかったプレーについて)タイミングはすごい完璧だったが、やはりレフリーさんの取りようにあるので、しょうがないなと思っている。(同点に追いつかれ、アマトがシンビンとなった時は)春の経験を積んでいてそこでみんなで話し合ったりできたので、修正できた部分は修正できたと思うので良かった(焦りはなかったか)焦りというかは自分たちのラグビーをするしかないので、追いついてもう1トライ取れて結果はすごい良かったが、後半の入りをもっと大事にしたい。(課題を挙げるならば)もっとコミュニケーションを横で多くとらないといけなく、アタックは持ち味を出せば行けると思うがディフェンスはそうはいかないので、コミュニケーションという部分で横ともっと話して改善していきたい。(一昨年度の準決勝進出時と比べて)一昨年は2年生だったので先輩についていくという形が多かったが、自分たちが4年生となった代でこうやってベスト4に進めたっていうのは自信にもなるし素直にうれしい。(次戦に向けて)一戦一戦大切にしていかないといけないと思うので、どことやろうと帝京とやろうと一戦一戦大事にして勝っていきたい」

服部鋼亮
「(途中出場で)緊張したがFWが走れていなかったので、自分は走れて良かった。自分はやれることが少なく、運動量を増やすのが仕事なのでそれは出来た。(ベンチから見ていて)前半はイケイケだったので勝てるかなと思っていたが、流れが慶應ペースになり変えないといけないという場面で(佐々木)剛がケガをしたので、(試合に)出られたという面では良かったと思う。(決勝トライの場面について)走ればいいトライ出来るかなと思っていて、純平君が抜けたので走ってて良かった。良いトライが取れた。(今日見つかった課題は)集中し切ること。勝ちきれるところで点を落とさず、大東の得意なDFで最後まで抑えれば無失点で行けたと思う。(次戦に向けて)春季の明大戦は出場していないのでイメージは掴めていないが、一つ一つのプレーをしっかりしてくるので、そこを抑えて行けば勝てると思う」

アマト・ファカタヴァ

「前半の20分からのディフェンスは良くなかったが、最後のディフェンスが良かった。今日はディフェンスとアタックが良かった。(トライを決める事ができて)嬉しかった。(次戦に向けて)ディフェンスとアタックをもっと頑張りたい。選手権の目標は日本一」


南昂伸

​「慶應さんのスクラムの強さが出ていて、大東も押せるところは押せたがそうでないところもあったので、その面でプレッシャーはあった。慶應さんが体の大きい相手ということは分かっていたので、そういう点で自分の持ち味を出せるかなと考えていた。慶應さんは上がって来ないDFだったので、そういうところで自分の強みは出せたと思う。(アマトのシンビンで攻め手を欠いた様に見えたが)1人少ない部分での対応が取れていなくて、そこで慶應さんに食い込まれていたが修正して大東の流れに持って行けたのは良かった。(自身のトライについて)アタックが順目、順目で来ていて(ラックサイドが)空いたのがわかったので、チャレンジして前に進んだ。(リーグ戦と雰囲気の違いは)観客も多く(グラウンド内で)声が全然聞こえないというのがあったが、それも想定して次の明治大学戦では落ち着いたプレーができる様に頑張りたい。明治さんは春対戦して負けているので、リベンジという意味でも思い切って行きたい。1年生からモスグリーンのジャージを着ていい経験をさせてもらっているので、もっと身に付けられることを身に付けて行きたい」


岡新之介タフォキタウ
「トライを決めることが出来てうれしい。前半の20分以降のディフェンスは良くなかったが、最後のディフェンスが良かった。トンガ代表はレベルが全然違った。(次戦に向けて)ディフェンスとアタック、前に前に出るように頑張りたい。日本一を目指す」

青柳勝彦監督
​「(次戦は明治大学、1994年の3度目の優勝時も決勝戦で明治と当たったが)そういうのは全然意識していない。フィジカルが強いチームなので、自分たちがどれだけスクラムでプレッシャーを仕掛けられるか、良い流れを作れるかどうかで勝敗は決まると思う。(2年前の準決勝進出時との違いは)スクラムの安定感が違う。そこでうまく良い流れを掴めるし、そこは自分たちな分があると思う。(今年のチームは安定感や余裕があるか)攻め方が2年前と違うし、今年のやり方で貫いてそれが良い方向に向かっているので、これを精度高くDFやキックを出来ると良いと思う。今日は丹治君(慶大15番)や金澤君(慶大14番)に少し行かれてしまい、明大にも良いランナーがいるのでしっかり止められるかで流れは来ると思う」

鏡保幸特別顧問

「(勝利について)いいんじゃない。試合も非常にいい試合で接戦してね。(先制して追いつかれたが)それは慶應だって強いし。そんな簡単な試合じゃないからね。いいの、こういう試合の方が。(最後は河野主将のタックルで決めたが)良かったよ。さすがだね。(肩も痛めていたが)どうだろなと思ったけど、できたからよかったね。(2年前に準決勝進出を決めた時と比べて)それは今のほうがいいよ。だってフォワードがスクラム強いもん。スクラムが安定感あるからね。強けりゃやっぱりいいよ。やってても不安感がないよな。あの頃はスクラム押されるからダイレクトフッキングとか小細工をしないといけなかったけど、今はいらないからな。堂々とぶつかっていけるからね。力勝負でやって勝つか負けるかだから、いいんじゃない。いつも言うけど、一試合一試合、今日の試合が今シーズン一番ベストな試合だから。だから次の明治もね、ベストな試合ができるように」


◆今後の試合予定◆

2018年1月2日(火) 第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準決勝 対明治大学 
会場:秩父宮ラグビー場 12:20キックオフ

【姜亨起 山口未華】
posted by スポダイ at 08:00| ラグビー部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする