関東大学リーグ戦1部 対拓殖大学
日時:10月23日(日)14:00
場所:熊谷ラグビー場Bグランド
苦しい状況乗り越えリーグ戦4連勝
大東文化 | 拓殖 | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
4 | 4 | トライ | 3 | 2 |
2 | 2 | ゴール | 3 | 2 |
24 | 24 | 計 | 21 | 14 |
48 | 合計 | 35 |
秋の日差しに包まれた中行われた本日の試合。相手はSRサンウルブズのメンバーにも選ばれた具智元(ぐ・じうぉん)擁する拓殖大学。対する本学はアマトファカタヴァ(2)、タラウファカタヴァ(2)がメンバーから外れ、12番にはリーグ戦初出場の畠中豪士(2)を起用するなど、前の試合に続いてメンバーを入れ替えながら試合に臨んだ。
〈前半〉
本学の先制トライは10分。相手の10番が危険なプレーでシンビン(10分間一時退場)となり数的有利となると、本学は左に大きく展開し今季リーグ戦で既に7つのトライを挙げているホセアサウマキ(4)へとボールを回す。サウマキはタックルしてくる相手を振り払い、タッチライン際を駆け抜けトライゾーンにボールをグラウンディングした。さらに直後の相手ボールキックオフから展開しサウマキまでボールを回すと、今度は二人で正面からタックルしてきた相手を力強いヒットで吹き飛ばし、そのまま独走してノーホイッスルトライ。本学はそれまでのこう着状態をサウマキのビッグプレーで打破し、相手とのリードを広げた。
しかし15分に相手にトライを許すと、20分には本学にアクシデントが。畠中が果敢にタックルに飛び込んだ際に頭を打ってしまい、負傷交代となってしまう。代わりには中川和真(3)が入った。
このアクシデントによって試合の流れが相手に移り本学が自陣に押し込まれる時間が続くが、やはりサウマキが魅せる。35分にハットトリックとなるトライを挙げると、38分にはまたもタッチライン際を激走し、相手のタックルに捕まってしまうが最後はサポートに走った戸室達貴(4)がボールをもらってトライ。これで嫌な流れを断ち切ったように見えたが、終了間際に相手FWに押し込まれ2トライを許し、その際に川向瑛主将(4)も負傷退場してしまう。結局24-21と3点差まで詰め寄られ、前半が終了した。
〈後半〉
なんと後半開始23秒で本学がノーホイッスルトライを挙げる。決めたのはやはりサウマキだ。これで本学が調子を取り戻すと、13分にクルーガラトゥ(3)、17分に中村和史(4)がそれぞれトライ。その後相手も1本トライを返すが、22分にはパスが乱れた所を中川がキャッチすると、ステップで相手を抜き去り戸室へとパスをつないでトライゾーン中央まで走り切りトライ。この時点で48-28と相手を突き放した。
しかし29分にサウマキがシンビンをもらい14人での戦いを強いられると、残りの10分は自陣で防戦一方となる。本学は決死のディフェンスで相手のトライを1つに抑え、結果48-35でノーサイドの笛。本学がリーグ戦4連勝とした。
畠中、川向の負傷退場やサウマキのシンビンなど何度も苦しい状況を乗り越え勝利を手にした本学。一方でスクラムやモールなどのセットプレーでは完全に相手に押し負けてしまい、次戦へ課題を残した。
<試合後コメント>
青柳勝彦監督
「(川向主将が負傷退場した後)後半はみんなが主将の気持ちで臨もうと伝えたが、個人のタックル精度が甘い部分があり、頭が下がっていたり飛び込んだりしていた。(負傷退場した)畠中も思い切りはよかったが気持ちだけでいってしまっていた。(来週の東海大学戦に向けて)まずはチームがまとまる事。焦りよりも自分たちのプレーをやり切る事に集中して試合に臨みたい」
栗原良多(4)副主将
「川向主将が負傷した後、皆がすぐに切り替える事が出来ずボロボロになる場面もあった。だけど副主将である自分と戸室で立て直そうとし、ハーフタイムにしっかり皆で話し合い、後半立て直す事が出来た」
戸室達貴副主将
「川向主将や畠中の負傷退場の後、チーム力が落ちてしまった所もあったが、後半は切り替えて戦えう事が出来た。しかし課題はいっぱい残っているので、日本一を目指すチームとしてはまだまだだと思う。先を見ていたわけではないが、シーズンの初めから3校(東海大、流経大、中央大)との試合を意識していたし、そこに勝たないと上はないとみんな思っている。これからの試合は熱くなりすぎずにクールに戦っていきたい」
◆次の試合予定◆
日時:10月30日(日) 14:00キックオフ
対戦相手:東海大学(現在リーグ戦全勝、昨年度大学選手権準優勝)
場所:秩父宮ラグビー場
次戦も応援よろしくお願いします!
【姜亨起 小池裕太】